自転車保険が下りないケース

自転車保険は「賠償責任保険」と「傷害保険」がセットになっており、
傷害保険はさらに死亡後遺症、入院、通院に分かれています。

それぞれのケースによって保険が下りる条件が違うほか、
さらに保険会社によって支払限度日数などが異なることもあります。

最終的には、加入する自転車保険の「重要事項説明」を確認する必要がありますが、
ポケット保険 をもとにして保険が支払われないケースを調べてみました。

賠償責任保険が下りない場合

通常、自転車事故などで加害者になって賠償請求されたときのための保険で、
ほかの人のカラダやモノに損害を与えたときに補償してくれます。

プライバシー侵害や著作権侵害、名誉棄損といった不法行為は対象外で、
さらに以下のケースでも保険金が下りないので注意が必要です。

  1. 故意
  2. 仕事上の損害賠償責任
  3. 他人から借りたり預かったりしたモノを壊したとき
  4. 配偶者や子供など同居する親族に対する損害
  5. 心神喪失による賠償責任
  6. 被保険者の暴行、殴打による損害賠償責任
  7. 自動車やバイク、船舶、航空機などの所有・使用による賠償責任
  8. 地震や噴火、津波による損害
  9. 戦争や暴動、核燃料物質等による損害

(1)故意や(6)暴行といったところはイメージしやすいですが、
故意でなくても(4)の同居の親族は補償外になります。

また、注意しておきたいのは(2)仕事上と(7)自動車で、
業務中なら労災保険、クルマなら自動車保険に加入することで補償されます。

意外なのが(3)借りたり預かったりしたモノで、
このケースを補償するには別途「受託物賠償責任保険」を契約する必要があります。

そのほかに、(8)地震・津波といった大規模な災害に加えて、
(9)戦争などの異常事態も対象外となっています。

傷害保険が下りない場合

一般的に、自転車保険の傷害保険は「交通傷害」が対象になっているため、
病気による死亡後遺症や入院、通院は補償がありません。

また、保険者のケガでも以下のケースは対象外になります。

  1. 故意または重大な過失
  2. 自殺、犯罪、闘争
  3. 自動車などの無資格、酒気帯び、麻薬等を使用してのケガ
  4. 脳疾患や疾病、心神喪失
  5. 妊娠、出産、早産・流産
  6. 医療処置によるケガ
  7. 戦争、暴動、核燃料物質など
  8. 地震、噴火、津波
  9. むちうち症や腰痛などで検査による異常がないもの
  10. 補償対象外となる運動中のケガ
  11. 補償対象外となる職業によるケガ

賠償責任保険と同じように(1)故意や(7)戦争(8)地震は補償外で、
(2)自殺や(5)妊娠、(6)医療処置も対象外になります。

また、交通事故でも(3)無免許運転や酒気帯び運転に加えて、
覚せい剤や麻薬などによって正常に運転できない状態での運転も補償外です。

(10)補償対象外となる運動は、ピッケルなどの登山用具を使った山岳登はん、
ボブスレー、スカイダイビング、ハンググライダーに加えて、
そのほかでも同じような危険な運動となっています。

また、(11)補償対象外となる職業は、プロボクサーやプロレスラーのほかに、
自動車やオートバイ、自転車、モーターボートの選手およびテストドライバー、
ローラーゲーム選手、力士、猛獣取扱者(動物園の飼育係を含む)となっています。

なお、死亡後遺症は事故発生から180日以内が補償対象で、
入院は最大支払日数が180日まで、
支払対象期間は発生から1,095日となっています。

さらに、通院は最大支払日数が90日、対象期間180日で、
入院に比べてより短い対象期間になります。

たとえば、入院日額5,000円とすると180日×5,000円で最大90万円、
通院日額2,000円なら90日×2,000円=最大18万円になります。

なとなく保険金がずっともらえると思いがちですが、
たとえ入院中であっても支払日数を超えれば途中で打ち切られます。

保険会社による差異

三井住友海上の「GK ケガの保険」は通院限度日数が30日になっており、
特約をセットすることで90日に変更できる仕組みになっています。

また、「イオンの自転車保険」では医療などに関係する保険金は、
年間最大80万円までの限度額が設定されています。

さらに、セゾンカードの「Super Value Plus保険」は示談交渉代行サービスがなく、
その代わりに弁護士電話相談サービス(1事案1回30分程度)となっています。

毎月の掛け金や補償限度額といった金額に注目しがちですが、
保険会社によって細部が違っていることもあるので確認しておきたいところです。

しかも、あらかじめ補償外の職業や運動(登山など)もあるので、
契約前に「重要事項説明」や「保険約款・特約」をチェックしておくと安心です。

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